〈履歴書の空白〉4月1日から社会的所属を失ってしまった方へ

社会的所属を失ってしまった方に伝えたいこと

浪人、ニートなどなど、春は社会的所属を失ってしまう人が、出てくるタイミングかなあと感じています。今日は、自分自身のそういった経験について書きます。

 

社会的所属を失った当時の感覚

正直、3月31日の、学生であるまでは、翌日から社会的な立場がない、ということを軽く見ていました。「将来的にネタになるからいいや」ぐらいの感覚でした。

ただ、実際に4月1日になり、大学の友人たちが入社式を迎えることを想像して、

自分自身が上野のカフェに一人いるという事実を、自分自身受け入れることができず、

たった1日で精神が驚くほど参ってしまいました。

 

衝撃の記事に出会う

そんな絶望してる中、衝撃的な記事にふと出会いました。

まさに当時の自分のためにあるような記事でした。

 

4月1日から社会的所属を失ってしまった方へ

https://ameblo.jp/sodateage-kudo/entry-11503201314.html

この記事で具体的に実施すると良いと書かれていたのは以下のことです。

①少しでもいいので収入の確保をする

②昨年度までお世話になった方にご連絡する

③支援機関を探してアクセスする

 

実践したこと

 

それぞれ自分の経験に重ねて書きます。

①少しでもいいので収入の確保をする

①については、就職活動が終わるまでは、自分でバイトしたりはできませんでした。ので親からの若干の仕送りに支えられていました。その点恵まれていたと言えると思います。

②昨年度までお世話になった方にご連絡する

②については、就職活動や大学でお世話になった方に、メッセージを送りました。精神的にも参ってしまっていたので、送るのに、1通1通時間がかかってしまいましたが、なんとか気持ちを前に進めることができました。

③支援機関を探してアクセスする

③については、既卒の方の就活サポートをしているUZUZという団体(新宿)に駆け込み、色々と話を聞いてもらいました。そういった場があったことで精神的に助けられたのをとても覚えています。

UZUZ

https://www.wantedly.com/companies/uzuz

また、人とのつながりという点で救われたのは、当時シェアハウスに住んでいて、自分自身は社会的な立場を失ったことに絶望していたのですが、それをシェアハウスの仲間が「ネタにしてくれた」こと。それにとても救われたことを覚えています。

 

衝撃的な本

当時の自分のような、「働けない若者たち」にフォーカスした本無業社会もとてもリアルな内容なので、ぜひ読んでください。


無業社会 働くことができない若者たちの未来 (朝日新書)

 

あまりにも衝撃で、当時の自分は著者の工藤さんに気づけばメッセージを送っていました。

2015/04/3 16:19

工藤様

はじめまして。
この4月に大学を卒業した◯◯と申します。

就職活動をしていたものの、納得いかない部分があり内定を辞退し、4月1日より社会的な肩書きを失いました。

4月1日に、以前から存在を知っていた「無業社会」を読み、その後に、このエントリを読みました。

http://bylines.news.yahoo.co.jp/kudokei/20140331-00033905/

この二つを読み、また身近な信頼している方に相談する機会から、今までの過去の歩みを再度振り返り、お世話になった方にご連絡する覚悟がつきました。

このようなきっかけをいただいた工藤さんに直接感謝の連絡をしたく、不躾ながら拙い文章でメッセージをお送りさせていただきました。今後一層のご活躍をお祈りいたしております。

◯◯

返ってきたメッセージもまた感動だったのですが、それはまた別の機会に。

 

実践した結果

細かい過程は省略しますが、その後就職活動を続き、

6月4日に無事第一志望の企業から内定をいただき、その翌年の4月1日から、

周りから3年遅れで社会人スタートを切ることができました。

そこからも色々あるのですが、それは、またの機会に。

 

社会的所属を失う前にもし戻れたら

今の自分の人生には後悔しているわけではないのですが、

もし社会的所属を失う手前の方がこの記事を読むかもしれないという期待を込めて。

「全力で、自分の人生を生きる努力をしてください。」

当時、自分の周りにも、卒業直前で内定先を辞退して、振り出しに戻った人もいました。

ただ、そいつのすごいのは、そこからわずか数週間で執念で、自分がコミットする組織を見つけて入社の意思を固めたこと。(自分にはそれができませんでした。)

ぜひ、自分の人生を生きてください。